M-1981 WOODLAND CAMOUFLAGE PATTERN from U.S

米軍を代表する迷彩柄、M81ウッドランドカモフラージュパターン。

最もポピュラーなカモフラージュパターン

このウッドランドパターンほど広く認知されている迷彩柄はないと思います。
多くの人が迷彩をイメージするのは恐らくこのウッドランドパターンではないでしょうか。
米軍全支部はもちろん、当時多くの他国軍で使われ模倣された柄で、それこそ某テロリストからワンちゃんのグッズまで、ここまで日常に浸透した迷彩柄ってこのウッドランドだけです。
“凡庸柄”っていう人もいますが、それだけ総合的に完成度が高かった(デメリットもありますが)ということでしょう。

M81 WOODLAND CAMOUFLAGE PATTERN とは

ウッドランドカモフラージュパターンは、冷戦時代の東西ドイツ、またその周辺国の森林地帯を想定してデザインされたもので、1981年に米軍の標準迷彩として導入されました。
40年代後半に開発された”ERDL(Engineer Research & Development Laboratories = 技術開発試験所)迷彩”を160%に拡大したもので、ミルスペックのカモフラージュコード4色を使ってハイコントラストにプリントされています。
81年からデジタル迷彩が一般化する2000年代中頃まで活躍し、海軍などの一部のユニットで今現在も現役で使われています。

WOODLAND CAMOUFLAGE PATTERN・N/C RIPSTOP from U.S

FATIGUE SLACKS “T-54 SLACKS” w/U.S WOODLAND CAMOUFLAGE RIPSTOP


FATIGUE SLACKS “T-54 SLACKS” w/U.S WOODLAND CAMOUFLAGE RIPSTOP


そのウッドランドカモフラージュパターンのリップストップがアメリカから入荷しました。
50%ナイロンx 50%コットンの混紡で、柄の境界線に“にじみ”の入らない、ハイコントラストにプリントされたリアルなウッドランド柄です。
この50% x 50%の混率により強度を高め近赤外線対策に対応しています。
ワンウォッシュした後のカサカサした質感とプリントの雰囲気が好きで過去に何度も使ってきました。
日本でいくら同じ柄を同素材で作ってみてもなかなかこうはならないのです。

WOODLAND CAMOUFLAGE PATTERNの持つイメージ


カモフラージュの持つイメージは、ミリタリーです。
これはもうミリタリーの柄ですから当然ですが、なんとなく“反逆的”で“とんがった”イメージもあったりします。
一方で、60年代以降アートやファッションの世界でもカモフラージュ柄はたびたび登場します。
少し前に知人からアンディ・ウォーホルの“camouflage”という本を借りて穴が開くほど見ました。
ERDL迷彩(おそらく)をアレンジした柄を使ってポップアートとして作品をいっぱいリリースしています。
面白いし、実際、部屋に飾ったらいいだろうなって思うものもいっぱいあります。
そこにはポップなイメージがあって、戦争や反逆的な重いイメージは自分には感じられませんでした。

このWOODLAND CAMOUFLAGE PATTERN、来春に向けて久しぶりに展開します。
U.S MILITARYの生地には限りがあるのである程度限定的にはなりますが、“ピース”で“ユルイ”感じのイメージを自分達なりに作ってご紹介していきたいと思っています。