少し前に友達がNYに残してきた僕の私物の一部を持って帰ってくれました。
古着や当時着ていた私服、手帳、写真、ロード(買い付け)で使っていた地図などなど。
その中にずっと探していたポラロイド“SX-70”のカタログが入っていました。


ニューヨーク時代の一時期、このSX-70を集中的に買い集めていた時期がありました。
日本の友達に頼まれたりしたのもあって、かなり買ったと思います。

当時はまだ本気で買っている人もいなかった関係で、デットストックのものやレアな素材、レアな色、付属品など比較的安価に、イージーに集められたので楽しかったのを覚えています。
トップの写真は当時住んでいたアパートの壁にかけていた“CARHARTT(カーハート)”のティン・サインです。
アパートに遊びに来てくれた人やお気に入りの古着や近所の風景とか何かあればSX-70で写真撮っていました。

当時はダウンタウンに住んでいて、最寄りの地下鉄にUNION SQUARE(ユニオンスクエア)・14stがあり、よくその地下鉄の構内をフラッシュ無しで撮ったりしていました。
光が弱いとシャッターが下りきるまでに時差がうまれて、ちょっとアートっぽい(?)不思議な写真が撮れるんです。
このカメラが好きだったのはアンディ・ウォーホルが使っていたというのも影響したのかもしれません。
XS-70は即席写真でフレームが付いているので、構図を考えてとらないといけないため面倒くさいしピンぼけするし今のハイテクなカメラからすると全く別物なのですが、このSX-70にしかない“味”があって今でも大好きです。
集めたSX-70も売ったり友達にあげたりして、今もう一つしか残っていません。
僕はあまり後悔とかしない人間なのですが、これに関してはグズグズと今でも後悔しています。
結局、ブランドでも古着でも飯でも、そこにしかない“味”が感じられる物が自分では好きなのかなと思います。
残るニューヨーク時代の私物はレコードが800枚・・・。
事情があって送る事ができないので、これをどうするかです。