CORONAライナーベストのルーツ
上の写真はビンテージ・米軍PW(PRISONER OF WAR)ベスト。
いわゆる戦時捕虜用のベストで、第一次戦のJERKIN(ジャーキン)型ウールベストにPWステンシルを入れて使われていた物です。
“ジャーキン”ベストとは第一次大戦から第二次大戦にかけてイギリス軍で使用されていた革製“アウターベスト(ジャケットやコートの上からも羽織れる)”の事です。
このベストは一枚仕立てで生地端をパイピング始末した細長いシルエットが特徴です。
実際、自分で長年アウターのライナーとして着ていた物で、これ一枚アウターの下に着るだけで暖かく、細身でかさばらず着丈も長めなので腰の辺りまでカバーしてくれます。
この“ジャーキン”型PWベストがCORONAライナーベスト “PISTACHIO(ピスタチオ)”のルーツとなっている物です。
#CV012 PISTACHIO(#CV012 ピスタチオ)
CORONAベストの定番“PISTACHIO(ピスタチオ)。
ジップフロント+スタンドカラーの仕様で、縦長のスッキリとしたシルエットと撫でるような肩周りフィット感が特徴です。
生地端はポケット周りも含めパイピング始末するデザインです。
パイピング始末する事で生地が重なる部分のかさばりを解消し凹凸感も少なく綺麗に仕上げる事ができます。
このパイピング始末の仕様は上のPWウールジャーキンベストが原点で、イメージしているのは、今はもう存在しないアメリカのブランド“ブラウンズ・ビーチ”の製品です。
ブラウンズ・ビーチ社の当時の主力製品は、生地端をパイピング始末する仕様でデザインが一貫しているところが特徴でした。
生地はBEACH CLOTH(ビーチ・クロス)
この19FWでのピスタチオ・ベストは自社製作の“ビーチ・クロス”を生地として使っています。
ビーチ・クロスとは綿とウールをラッセル織機で高密度に2重織したニットクロスの事で暖かく伸縮性がありとてもモダンな雰囲気です。
CORONAでは過去に何度もビーチ・クロスを使ってこのベストをリリースしてきました。
インナーとしてはもちろん、アウターとしても持ち味を発揮する生地です。
インナーとしてもアウターとしても
ピスタチオはインナーベストとしてとても有効です。
衿物、フード物、コート、ジャケットなど様々なアウターのインナーベストとして使えます。
スタンドカラーなので首周りにマフラーやストールなどの巻物を使う必要もなくレイヤードアイテムしても使い易いアイテムです。
またワンサイズ上げて、イギリス軍のジャーキンベストのようにジャケットやコートの上から重ねて着用してもいいかもしれません。
大きめサイズを着ても肩巾も小さく撫肩シルエットなので肩周りが浮き上がる事もなくスマートに着用する事ができます。
ウエスト後側にはアジャスタータブも付いているので、微妙なサイズ調整も可能です。
もちろん、Tシャツやニットの上からサラッと羽織っても“かるく”サマになってくれます。
色はブラウンカーキ・ヘザーとブラックネイビー・ヘザーの2色展開。
この秋9月頃のデリバリー予定。
よろしくお願いします。